国土交通省は、平成20年7月31日に、建設施工分野におけるイノベーションを実現するICT(情報通信技術)を活用した新しい施工方法である情報化施工の普及を目指して「情報化施工推進会議」を設置しました。
情報化施工は、建設事業の調査、設計、施工、監督・検査、維持管理という建設生産プロセスのうち「施工」に注目して、ICTの活用により各プロセスから得られる電子情報を活用して高効率・高精度な施工を実現し、さらに施工で得られる電子情報を他のプロセスに活用することによって、建設生産プロセス全体における生産性の向上や品質の確保を図ることを目的としたシステムの事です。
ICT(情報通信技術)とは
Variation
ICTとは「Information and Communications Technology」の略で、GPS、無線LAN、インターネット、PHS、パソコンなどの情報通信技術を使って自動化を図ることです。ICTを利用することにより建設機械を自動制御しオペレーターの操作を簡略化したり、作業自体の効率化を図ることが可能です。
- 工事計画
測量 - 施工
- 工事
管理 - 検査
- 品質
管理 - 出来型
管理
情報化施工のメリット
merit
現場作業の効率化を実現します。
現場の詳細地形データや3次元設計データを用いて、機材配置の確認や施工手順のシミュレーションを実施することによって、初期設計ミスの事前修正や施工手順の確認が可能となり、現場作業を効率的に行うことができます。
工事期間をより短くできます。
建設機械の数値制御や施工情報の統合管理技術の導入によって、建設機械の作業効率が向上するほか、目視が困難な夜間作業でも効率よく施工することが可能となり、工事期間が短縮されます。
お客様へ確実で安心できる品質を提供します。
施工データが記録されることにより、完成後も必要に応じて土木構造物の施工品質を追跡することが可能となり、確実で安心できる品質の提供につながります。
CO2の発生量を抑えます。
建設機械の作業効率が向上することで、施工量あたりの建設機械の稼働時間が短縮され、燃料消費量(CO2発生量)が低減できます。建設資材につきましても必要最低限の建設資材で施工が可能となり、建設資材の製造・調達。廃棄の全プロセスで発生するCO2の削減が期待できます。
情報化施工レンタル機器等
merit
- カテゴリ
- category
MC(マシンコントロール) MG(マシンガイダンス)を現場導入まで
MC(マシンコントロール) MG(マシンガイダンス)を現場導入まで
BH MG(3D)(バックホー マシンガイダンス)
GNSSやTSとセンサ等との組み合わせでバックホウのバケットの位置・標高を取得し、設計データとの差分を算出して、車載モニタ等によりオペレータに提供する技術。
BH MG(3D)(バックホー マシンガイダンス)
回転レーザ等により中空に平面上の仮想設計面を描き標高をリアルタイムに取得し、その仮想設計面に基づいた高さにブレードやバケットを所定の高さに制御・誘導する、より簡易的な技術。
法面勾配指示器 オービット(1DMG)
バックホーのバケットの角度をキャビンから目視確認できるようにする装置
ブルドーザーMC(マシンコントロール)
GNSSやTSとセンサ等との組み合わせでブルドーザのブレードの位置・標高を取得し、設計データとの差分を算出して、ブレードを自動制御/オペレータに提供する技術。
締固め転圧管理システム
TSやGNSSで建設機械の位置を取得し、平面上の各ブロックの締固め回数をカウントし、車載モニタ等によりオペレータに提供し、締固め程度を締固め回数で管理する技術。
加速度計(CCV)
CCV(加速度応答法による締固め管理装置)は振動ローラーで転圧作業を行いながら地盤の剛性を来リアルタイムに評価し、作業効率化・品質の向上・省人化を実現する締固め管理ツールです。